野口久光の世界展カタログ
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Update 2000.05.30
■編者 根本隆一郎
■ 主な内容
映画の歴史の中でも、1930年から1950年代はフランス映画の黄金時代といわれています。当時、世界中の映画ファンを魅了し、今もなお輝きを失わない名作、傑作の数々を日本で公開するにあたって、芸術的なポスターを描くことでその映画の持つ魅力やフランスの香りを伝えたのが野口久光(1909~1994)でした。野口の絵と独特の書き文字レタリングで描き上げられたポスターは、まさに「街の中のもう一つの絵画」と呼ぶにふさわしいもので、戦後のデザイナーに多大な影響を与えました。
本書はニューオータニ美術館で開催された『生誕100年記念 グラフィックデザイナー野口久光の世界』の図録であり、数多く手がけたポスターの中でも、特に全盛期のフランス映画のポスターを中心に、貴重な東京美術学校(現東京藝術大学)の卒業制作作品、さらに映画スターの肖像画デッサン、本、雑誌の装丁、レコードジャケット等、グラフィックデザイナー野口久光の果たした役割を再確認することができます。
野口久光の世界展カタログ
A4判 並製 88ページ
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