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ことば ─アメリカ・インディアンの絵文字と絵物語─

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■絵と文 金石教子

■ 主な内容
 アメリカという名称は、イタリアのアメリゴ・ベスブッチの名前に由来するものですが、コロンブスがこの大陸を発見したとき“この大陸こそ求めていたインドだ!”と勘違いしたことから、アメリカ大陸に古くから住んでいた人々のことをインディアン(=インド人)と呼ぶことになってしまうのです。しかし、これは一方的にそう呼んでいるのであって、この土地に住んでいた人々とは、まったく関係のないことでありました。
  アメリカ先住民の歴史は古く、アジアの奥地からベーリング海峡を渡り、シベリアから南下してアメリカ大陸各地に住みついたといわれています。その推定時期は、いまからざっと2万年前──。
 インカ文明、マヤ文明、アステカ文明。古代の輝かしい栄光は、すべてかれらの手で築かれました。ですから、アメリカ合衆国は若い国ですが、アメリカ先住民の歴史と文化は未発掘の宝庫なのです。
  私は、そのアメリカ先住民の心を、かれらの残したバッファローの毛皮の中より抽出して、絵物語のところに載せました。その解釈のしかたについては、未熟で日本人的な面が多々あると思いますが、その底流のかれらの心は感じることができると信じます。
  アメリカ・インディアンの絵文字は、それはアメリカ先住民の間で古くから使われ、いまでも生きている“ことば”なのです。人間がみな同じ形象(かたち)をし、自然がだれの目にも同じく映るならば、私は“このアメリカ・インディアンの絵文字こそ、世界でもっとも原始的でありますが、また、いちばん解りやすいことばだ”と思っています。
ことば ─アメリカ・インディアンの絵文字と絵物語─
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